0%
北海道帯広市で開催されている「ばんえい競馬」。一般的な競馬とは異なり、体重1トンもある大型馬が「そり」を曳いて「力」と「速さ」を競う競技です。直線200m、大小2つの坂の障害が設けられたコースで行われる迫力満点のレース。そのルーツをご紹介いたします。
ばん馬は、小柄で丈夫な「ドサンコ」と思われがちですが、ルーツは外国から輸入された大型馬。「ペルシュロン種」「ブルトン種」「ベルジャン種」の純血種をもとにした交雑種で、「日本輓系(ばんけい)種」が主流です。サラブレッドの2倍、体重1トンを超える馬が数多くいます。
ペルシュロン種
ブルトン種
ベルジャン種
ばんえい競馬は農耕馬・荷役馬から発展したため、馬を操る「馭具」やそりを引く「引き具」など、多数の競走用具があります。
関係者は今ある道具を大切に受け継ぐことでばんえい競馬を守っています。
騎手は、馬に自らの意志を伝えるために手綱のみでそりの上から指示を出さなければなりません。馬と周囲の状況を見ながら的確に道具を操るという、極めて高度な技術を習得する必要があります。
とかちむら
ふれあい動物園
馬の資料館
馬文化が息づく帯広競馬場には、レース以外でも楽しめるスポットがたくさんあります。